「皮」と「革」・・・どちらも
同じ「かわ」と呼びますが、
この2つの文字の違いを
ご存知でしょうか?
「皮」とは鞣されていない
牛などの動物からとった
そのままの状態を言い、
一方「革」は「皮」を鞣した
状態のものを言います。
ここでは、ソファなどの
「皮」が美しい「革」になる
までの工程をご紹介します。
多くの職人の手から手へと
長い時間と手間をかけて
作られていきます。
牛の原皮は、ほとんどが北米など世界各国より輸入されます。
原皮は腐敗防止の為に塩漬けの状態で入荷されます。
この鞣されていない牛などの動物からとったそのままの状態を「皮」といいます。
原皮倉庫からだされた生皮は木製ドラムで水漬けされ塩分や汚れを取り除きます。 それと同時に皮に十分な水分を戻す作業です。
その後、皮に付いている余分な脂肪層を削り取る「フレッシング」という作業を行います。
下準備の終わった原皮に鞣し(なめし)剤を十分に浸透させます。巨大な直径3メートルほどの木製ドラムで、長い時間をかけて鞣します。
鞣しは、様々な化学変化を通じて、皮革の中の成分を固定することをいいます。ここでようやく「皮」から「革」へと変わります。
鞣し(なめし)を終えた原皮1枚1枚の状態を選別して、用途ごとに仕分けます。
技術者の熟練が要求される工程です。
バンドナイフという機械で、表皮(銀面)と皮革に2枚に漉き分けます。その後、シェービング機で厚みを一定にする為に、皮の裏面(床面)を均一に削ります。
使用目的に合った厚さに整える大切な工程です。
一定の厚さになった革は、使用目的に合わせて様々な美しい染料で染めます。
回転するドラムに入れて、適温で染めます。この間に、革に「柔らかさ」と「つや」を与えるため、油脂も加えられます。
染色、加脂の終わった革は、乾燥工程に入ります。乾燥工程には2つの方法があります。真空乾燥といって上質の家具用革等は、この方法で乾燥します。鉄板プレートに革を張り伸ばし、それを上から降ろしたフードではさみ、 中の空気を抜いて真空状態で短時間に乾燥させます。
ネット張り乾燥は、昔から行われている方法で、手間はかかりますが、上等の仔牛の革などは、この方法で乾燥します。革をネットにクリップで張りつけ乾燥する方法です。
ステーキングは乾燥した革の繊維をよく揉みほぐし、革独特の風合いを出すようにします。
革の表面に塗料を塗ります。刷毛を使って手で塗る場合と、吹き付けスプレーで処理する場合とあります。
乾燥後、革の表面に金属型を使って、様々な模様を押します。
油圧を利用して製品を均一に伸ばし、表面をなめらかに仕上げます。
家具用革等は、内面に突起が沢山あるドラムに入れて長い時間回転させ、しなやかな風合いにします。
ベテランの検査員が、革の味わい、色、表面のキズなどを確認し等級ごとに分けます。厳重な品質検査の関門を通らなければなりません。
検査にパスした製品は、計量機で面積を測定します。皮革はデジという10cm平方を単位に行われます。